旧軽井沢ホテル(長野・軽井沢)



 軽井沢にあるこちらのホテルは、旅館再生事業を手掛けるアゴーラホスピタリティーズが2年前にアライアンスに加え、リブランドしてオープンさせました。

 アゴーラは我が家の常宿とさせていただいている野尻湖ホテルエルボスコ(こちらも元野尻湖プリンスホテルをアゴーラが買収)と同じアライアンスということで、その縁で利用させていただきました。


 場所は旧軽井沢銀座から1本入ったところにあり、その立地は強いアドバンテージですが、1本入っただけで非常に静かな周辺環境であり、旧軽井沢観光と軽井沢の自然の両方を楽しむことができる環境にあります。


 今回は1部屋だけある犬と宿泊できるドッグフレンドリールームを利用。GW中ということもあり、1泊2食で一人75000円とかなり強気な価格設定。この宿のメインシェフはアゴーラグループの料理総監修をされている上野シェフということもあり、特に料理にかなりの期待をして伺いました。ちなみに、上野シェフはアランデュカス等の名店にいらっしゃった方です。



GW中の高額な時期ということもあり、駐車場は輸入車ショー状態。

20台近く駐車している中、国産車はわずかに1台でした。

都内のホテルよりも外車率高い・・・。



チェックインカウンターとショップ周り。

共用部はリフォームがされており、非常に良い雰囲気









アゴーラの社長が気に入って設置したというコーヒーテーブル。



部屋は50平米程度。



ベッドのブランドは未確認ながら、とても良い寝心地のベッドでした。



犬用のケージとトイレ、餌皿とトイレシートの替えは備え付けられています。

が、それ以外には何もないので、ベッドやおやつ、ウェットティッシュなどは

持参した方がよいかも。



ミニキッチンがあります。

以下ちょっとしたおやつやネスプレッソ、エビアン、冷蔵庫の中身

(沢やのフルーツジューズとペリエ、ジョセフペリエのハーフボトル、

ウイスキーや洋酒(maker’s markなど)は全てコンプリメンタリー。






















水回りはリニューアルしておらず、やや古さを感じるかも。

アメニティはエルボスコと同様、アゴーラブランドのオリジナルです。






このパジャマの着心地がよく、ショップで購入しました。

しかもセールで半額で買えたのでラッキー。



外にはちょっとしたバルコニーもあります。







お付きのお菓子とドリンク。シャンパンをお願いしました。

チェックインは部屋で行いました。

(ドッグフレンドリールームだからだと思われます。共用部は犬NGなので)



お待ちかねのディナー。

フレンチのレストランがロビーの奥にあります。

食事のみの外来も受け付けているようです。


ここのフレンチはユカワタンなどと同様、プレゼンも凝ったコースになっています。

料理の写真にそれぞれの料理名を記載します。



「マックロクロスケ」

上の丸いものが料理。

パンケーキ生地の中身はブーダンノワール。



「いいことしかいおきない気がする」

アワビの酒蒸しとシャンパンジュレ、タルタル。



「山超え谷超え山超え谷超え山超え」

稚鮎のフリット。苦味があり美味しいが、食感がイマイチかな。



パンは好きなものをセレクト。総じて美味しかったです。



バターはボルディエのバター。プレーン、唐辛子、燻製、バニラ、海藻などから1人1つセレクト。

プレーンと海藻にしました。



1400m上昇」

こちらはコースのグレードをupすると出て来ます。

しかしこの1品で一人6000円upは高い。

中身はエビがたくさん。付け合わせはキャビア。




「何かうまれそうな」

白いものは卵白、付け合わせは火入れしたアスパラと生のアスパラ。


ナイフを入れると・・・





「浅間山の火口って多分」

ホタルイカの入ったグラスを目の前で・・・



熱した器に移してリゾットに。とても濃厚で身厚なホタルイカでした。




「海から山に春が届いた」

名前の通り、鰆のソテー。レアな焼き加減で脂も乗っており美味。





「アルプスあたりから」

信州牛のステーキ。凡庸かな。



メニューには載っていないけど、チーズとナッツ。

みなさんに「シェフから特別に」と言いながら出していたけど

全員に出すんだからいちいち言わなくてもいいのにと思いつつ。




「黒雪」

目の前でバニラアイスに黒トリュフを振りかけてくれます。




ミニャルディーズ



「噴火の一時間後は」




最後は最中の中にチョコクリームが入ったものが出て終了。

京都の有名な最中屋の最中を使用しているとか。




ボリュームも十分、魅せ方のセンスもよく、楽しませようという

意図がとても伝わって来ました。

ただ、印象に残る1品がなかったというのが正直な感想。

同じ軽井沢であれば、ユカワタンの方が魅せ方も料理も

1枚上かな。


うーん、これが一泊3万〜4万というこの宿正規の料金だったら

また印象も違うのかもしれませんが、今回の宿泊費を考えると

正直CPの低い食事だったと言わざるを得ないかも。


軽井沢は、近年マリオットが開業したりと選択肢が増えて来た中で

それでも依然として軽井沢の中でもハイレベルな料理を提供する

1軒であることは間違いありません。


立地もとてもよく、客層も落ち着いた方が多かったので、心象は

悪くありません。こんどはもう少し適正料金の時に、時期を変えて

訪れたいと思います。大好きなアライアンスの1軒なので、これからも

期待しています。




 

旧軽井沢ホテル(長野・軽井沢)



長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢491-5

TEL:02637-42-8822


in 15:00~/out ~11:00

1泊(2名)今回利用時@75000(2名利用時。夕食@24000込)


旧軽井沢ホテル http://kyukaruizawahotel.com