山荘無量塔(大分・湯布院)
湯布院を代表する宿の1つ。1992年開業と新しいにも関わらず、いわゆる湯布院御三家(玉の湯、亀の井別荘)といった伝統のある宿と肩を並べる。既存の枠にとらわれない新しいと取り組みが注目される、国内を代表する宿の一つ。
湯布院には名旅館が数多くあり、激戦区としても有名ですが、その湯布院の中でも御三家と言われるのが玉の湯、亀の井別荘、そしてこの山荘無量塔です。この無量塔が他の2軒と大きく異なるのは、開業からの年月でしょう。前者2軒は湯布院の町を協力して作り上げてきた伝統のある宿であるのに対し、この無量塔は開業1992年と新しい宿。にも関わらず、この宿がなぜ伝統のある宿と肩を並べるまでになったのか、その原動力や魅力、取り組みについて常々気になっていました。
湯布院の中心部から車で5分ほど走らせた山中にこの宿はあります。敷地も広大で、建屋も母屋に各離れ、ケーキ屋やチョコレートショップ、美術館等外来利用可能な店舗が様々あり、駐車場にたどり着くまで一苦労しました。
利用したのは「東」の別荘。
屋根は茅葺きです。
無量塔は古民家を移築した離れが点在している宿。
同じ湯布院の二本の葦束と同じ趣向です。
玄関もこの広さ。左手に寝室、正面がリビング、右手に和室という配置
リビング
天井も非常に高く、重厚感があります
照明や家具もハイセンスなものを和洋問わず配し、建屋と
良い意味でアンバランスな空間を生み出しています
メモ帳や時計、部屋用電話
リビングのソファ
リビングの奥にはこたつのある和室が
右手がリビング、正面の窓からは部屋付露天風呂へと続きます
寝室。余裕のあるサイズのベッド
和室の掃き出し窓から出ると、正面に露天風呂が
脱衣所
アメニティも一通り揃っています
部屋付露天風呂。十分な大きさです。
引き戸の向こう側にも風呂が続いており、内風呂と
露天風呂を一つの浴槽で両方楽しめます。
(引き戸の下の浴槽は一続きになっています)
露天風呂側から内風呂を見るとこんな感じです
建屋裏手は森が広がっています
灰皿にマッチも非常にハイセンス
部屋には流しもあります
冷蔵庫内の飲み物は無料
洗面所
洗面所の奥にはトイレが
部屋の調度品や小物も全てが良いセンスのものを使用しています。
これは靴べら
栓抜き
グラス
食事まで時間があるので、敷地内を散歩・・・
こちらは「蔵拙」。お土産ショップと無料のラウンジが。
ラウンジではコーヒー等をいただけます。
印象的なラウンジのソファ
敷地内にある美術館。入館無料です。
写真奥のスペースはFM湯布院の公開録音スタジオになっています
食事は、個室の食事処でいただきます。
ビールグラスも面白い
皮目をあぶってあり、香ばしく美味しかったです
これも全て野菜で出来ているので、食べられます
ご飯は釜で炊かれます
夜食におにぎりが・・・
結婚記念日だったので、サプライズのプレゼントが・・・。
敷地内のB-speakのケーキだとか。
ケーキも含めて、デザートはBarでいtだくことが出来るのは
とても嬉しかったです。
また、Barは夜は宿泊者専用となるため、非常に静かで
雰囲気があります。
なお、宿泊者はかなり安価でお酒をいただけます。
アイラがあの値段でいただけるのは、嬉しかったです。
続いては、朝食・・・
朝食は和食と洋食から選べます。
和食はというと・・・
ちなみに、洋食は・・・
やはり人気宿ですから、ラウンジもショップも昼間は外来のお客さんが多く、
あまり落ち着ける感じはしません。この宿の本当の良さや味わいは、やはり
外来利用者がいなくなる夜からかも知れません。
また、滞在中あらゆる場面で感じましたが、スタッフの方の教育が徹底されて
いるなと感じました。対応、笑顔、挨拶、臨機応変な対応等・・・ホスピタリティの
高さは相当であると感じました。
伝統がない故の強みがあり、それを最大限活かされていると強く感じました。
(ショップ開設のスピード感やそのセンス、縦屋も茅葺きの古民家があるかと思えば
RCのモダンな建屋が同じ敷地内にあったり)
ただし、料理に関しては費用対効果はあまり高くないなというのが、個人的感想です。
手も込んでいるし、良い食材も使われているのでしょうが、あまり記憶に残らないという
のが正直な所です。(十分美味しいんですけどね)
湯布院は、無量塔と同様に広大な敷地に移築した離れを点在させ、宿泊者以外も利用可能な
各種ショップやレストランを設置するという手法を取っている宿が複数ありますので、今後
無量塔がさらにどのような差別化を図っていくのか、非常に楽しみです。
山荘無量塔(大分・湯布院)
大分県由布市湯布院町川上1264-2
TEL:0977-84-5000
料金:@49830円〜(2名1室利用時の1名料金)
WEB:http://www.sansou-murata.com