リバーリトリート雅樂倶(富山・春日温泉)



 富山にある前衛的な取り組みをする宿。こだわり抜いたモダンなインテリアと建築物がクローズアップされがちだが、眼前を流れる神通峡の圧倒的かつ神秘的な景観、有名店を2店も招聘した食事のレベルの高さ等、実はソフト面も非常にハイレベルな宿。



 富山県にあるこちらの宿は、非常に革新的な取り組みをしている宿で有名です。

家具好きにはたまらない程の名作家具をこれでもかと用いたインテリア、非常にモダンな建物、目の前を流れる神通峡の荘厳な景観、そして京都の名店である祇園さヽ木の唯一の兄弟店「和彩膳所 樂味」と、これまたミシュラン三ツ星の名店「ベルナール・ロワゾー・オガニザッション」と提携したフレンチ「西洋膳所サヴール」の2店をダイニングとして構える点等、話題には事欠かない宿です。

2013利用時。現在はダイニングは両店とも変更されています





チェックインロビー




眼前には神通峡が広がります




目の前を流れる神通峡




お着のお菓子は富山らしくエビ煎餅。

飲み物は生ビール!これは嬉しい・・・




今回利用したお部屋「スイートD213号室」




眼前には神通峡が広がります。




マッサージチェアも完備




お部屋にもお菓子が







冷蔵庫や食器類、AV関係はこのキャビネット内に機能的に収まっています




ワインクーラーにグラス等




電気ポットとお茶用具一式







お酒等。水は無料です。




こちらも冷蔵庫




部屋には様々な柄の浴衣があり、女性には嬉しいサービスです




寝室




電話はヤコブイェンセンでした。




寝室からは中庭が見えます




ドアノブもフィリップ・スタルク等のデザイナーものを使用しています







和室







部屋の玄関ドアをあけると、さらに通路が続き、内ドアがもう1枚あります。




内ドア




洗面所




タオルヒーターも面白いデザイン




タオル等も機能的に置かれています




このハンガーは面白かったです。




洗面所から部屋風呂を見る










風呂からも神通峡を一望できます




バスタブはジャグジータイプ




シャワーブース







部屋にはサウナもついています










食事は食事処で。

今回はフレンチのサヴールを選択。

ちなみにレストランは外来利用も可能です。




アミューズ




森のグジェール



フィサリス




アオリイカとムール貝のタルトレット




八尾の最中の中には鯖のリエットが!

面白いだけでなく美味しいです




パン用のバターもすごい量。しかも器も面白い。








富山産バイ貝のミ・キュイ

・・・軽く火入れしたバイ貝にかかるのは満寿泉の

純米吟醸の酒粕で作ったソース。鱒の卵が散らされています




新湊のカリカリ穴子

・・・焼き上げた穴子と加賀太胡瓜にフォアグラ

赤ワインの煮詰めと林檎の酸味のアクセント




湾内の新鮮なお魚のポアレ

・・・焼き上げた魚に南瓜のクーリ

ニオイコブシのブイヨンを添えて




お肉も適度な脂で絶妙




無花果とヨーグルト

・・・フレッシュな無花果とマルムラード・プラリネの組み合わせ

ヴェルヴェルヌとヨーグルトの酸味




プティフルール










共用部のトイレもシック




朝食は和食をチョイス







白飯もつやつやです







館内には至る所にこのようなオブジェがあり、目でも楽しめます




こちらは旧館のチェックインロビー




カラフルなソファが印象的です







廊下もまるで美術館のようです





 冒頭で書いた通り、その取り組みの先進性やインテリアから、どちらかというと話題先行の色物的な宿と思われがちかもしれませんが、景観、食事、温泉等、どれをとってもなかなかどうして、宿としてのレベルも極めて高いと感じました。

 食事も宿も、目でも楽しめるだけでなく、実際に利用してもまた素晴らしい。これだけの宿を維持していくのは中々大変かも知れませんが、新しい日本の宿の形かもしれないこの宿、今後も従来のような先進性を失う事なく続いて欲しいと感じました。

 レストランは外来利用可能、当日は結婚式の披露宴も行われていました。言うなれば、ホテルと旅館の中間のようなこの宿、ホテルの洗練性とプライバシー、旅館の寛ぎと温泉、景観も楽しめ、一粒で二度美味しい的な宿であると感じました。



リバーリトリート雅樂倶(富山・春日温泉)



富山県富山市春日56−2

Tel:076-467-5550

1泊(2名のみ) @¥26500〜(一泊二食)

素泊まりも可能(素泊まり:@¥13000〜/夕食:@¥13500)

今回利用した「スイートD213号室」:@¥39000(税別)※利用時

in 14:00〜/out 〜11:00)


リバーリトリート雅樂倶  http://www.garaku.co.jp