岩の湯(長野・仙仁温泉)

 長野県の仙仁温泉にある宿。菅平高原と小布施の中間に位置する風光明媚な仙仁温泉は、この岩の湯1軒のみの秘湯であり、この宿自体もHPも持たず隠れ家的宿ながら、そのセンスとホスピタリティ、料理のレベルの高さが口コミで評判を呼び、1年先まで予約で埋まる有名宿であることからも、そのレベルの高さがうかがい知れる。



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岩の湯(宿編)
 仙仁温泉はこの岩の湯1軒のみのいわゆる「秘湯」にカテゴライズされる温泉だが、その一方でこの宿自体が非常に評判が高く、予約困難な宿として有名でもあります。
 さて、上信越道を上田菅平ICでおり、菅平高原を抜けると岩の湯に着きます。国道に面しているものの、敷地の広さと緑の多さ、そして宿と国道の間に川が流れており、宿へは橋をわたって行く必要があることなどから、車の走行音などは宿にいると全く気になりません。
 ちなみに、この宿のロケーションは、スキーや合宿で有名な菅平高原が近い一方、信州の鎌倉などと言われる小布施にも近く、観光の利便性も非常に高いです。自分はこの宿からの帰りは、志賀高原⇒渋峠(国道日本最高所を通る道路)⇒日本ロマンチック街道⇒鬼押ハイウェイ⇒白糸ハイランドウェイ⇒軽井沢とドライブがてら抜けて帰ることが多いですが、見所の多い、中々お勧めのドライブコースです。

 そもそも最初にこの宿を利用してみようと思った理由は、HPももたず、温泉としては秘湯・マイナーな部類に入り、価格も部屋が1間で風呂なしという部屋ながら2万中盤という世間相場から言うと割高な価格設定ながら、1年先まで予約でいっぱいというのが不思議で仕方なく、その理由を自分の目で確かめたかったということに他なりません。
 宿の詳細などは写真を見ていただいたほうがつかみやすいと思いますので詳しくは書きませんが、結論からいうと、自分もチェックアウト時に次回の予約(1年後)を入れてしまいました。
 何が素晴らしいといわれると困るのですが、何かが突出しているというより、全てがおしなべて非常に高いレベルにあり、安定感と満足感が高かったのです。接客も不満点が何一つなく(これって実は非常に難しいことだと思います。今まで泊まった宿の中で接客に不満や疑問が程度問題はあれ、全く沸かなかったのはこの宿ぐらいかもしれません)、インテリアや宿全体の設備・調度品・施設にも妥協せずコストもかけているしその選択センスも素晴らしいし、料理も非常に満足いくものでした。この安定感こそが人気宿の理由なんだろうなと実感しました。

 ただ、唯一にして最大の不満点は、この宿は客を選別する帰来があるということです。一言で言うと、2名利用を嫌います。これは実体験済みですので確かなことです。宿の方もそれを認めていましたし。一部ではこの話は有名ですが、2名客よりも人数の多い団体客を優先的に予約させていたり、2名客は極力一番狭い部屋に入れようとしたり・・・。ある意味ではこれって当たり前なのかもしれませんが、自分の場合は価格の高い、やや広めの部屋が空いていたにも関わらず「空いていない」とうそをつかれたことがありました。2名客が広めの部屋を利用する場合には、価格設定を割高にするとか色々と方法はあると思うんです。多くの宿がそういうやり方でしてるように。或いは、だったら最初から「3名以上」とか利用制限を設けるべきかなと。空いている時は2名でも押し込みたいから利用制限を設けないんでしょうけど、それは宿側の一方的な都合だと思います、はい。ましてや、うそをいっちゃいけませんと。
 ただし、その件でちょっとクレームを言った(あまりこういうの好きではないのですが、大好きな宿だけに尚更悲しかったんですね・・・)際には、そのリカバリの仕方・対応は非常に素晴らしいものでした(別に便宜を図ってもらったとかそういうのではありませんよ)。うーん、さすがだな、と思いました。
 まあ、それでも結局この宿をその後も利用させてもらっていることからも、個人的には非常に素晴らしい宿だと思っています。知人に自信を持って勧められる、数少ない宿の一つです(結構宿って癖や嗜好があるので、万人に勧められる宿って少ないんですが、この宿は良い意味で癖がなく、老若男女問わず、万人受けする宿ではないかと思います)。
 
駐車場に車を停めると、まずこの門をくぐります。
すぐ建物が・・・と思いきや、仙仁川が流れているため橋を渡ります。
この川というのが、なんでも上流に鉄分を含んだ土(採掘場)があるため、赤錆色をしているのです。
ようやく宿が見えてきました。
敷地内にはとにかく緑が多いです。散歩コースもあるようです。
庭の池には鯉が泳いでいますが、なんとこの池温泉なのです。鯉は小さいときから徐々に水温を上げていき、この温度まで慣らせているそうです。湯気のでる池に泳ぐ鯉・・・不思議です。
この宿は、日本秘湯を守る会の会員です。ということで、スタンプも押してもらえます。
今回利用した「妙高」。この宿では最も価格の安いグレードの部屋です。和室1間にソファのある次の間とテラス、トイレ(風呂はない)という内容。@29000円也。
窓の外には緑が生い茂っています。
テラスにはウッドチェアとベンチが置かれており、鳥のさえずりを聞きながら緑を目でも匂いでも感じることが出来ます。
本当に緑が多いです。
テラスのベンチ。
部屋には簡単な流しがついています。
持込用の冷蔵庫。
こちらは販売用の冷蔵庫。ジュースやビール、日本酒があります。
持込用冷蔵庫にはお茶と漬物が。
部屋のトイレ。清潔感があります。
部屋の洗面台。やや狭いか。
アメニティもまあ一通り完備。
部屋のお茶類。紅茶やコーヒーもあります。
部屋には風邪薬やソーイングセットも常備されています。こういった細かい心配りがにくいです。
お着きのお菓子。
部屋の鍵も自然たっぷり。
この宿はとにかく貸切風呂などの施設が多く、また川沿いの立地のため縦長のつくりになっています。
そのためか、いたるところにこうした休憩スペースや椅子が置かれています。
貸切風呂の一つ。内風呂と露天風呂がセットになっています。予約は不要で、空いていれば利用していいタイプ。
内風呂からみた露天風呂。
このように高低差があり、露天風呂からも見晴らしは抜群です。
タオルも勿論部屋から持っていくなどという無粋なことはさせず、各脱衣場に大量に常備されています。
廊下の一角にはこうしたウッドデッキもあります。
調度品もノスタルジックなものや重厚感あるもの、モダンなものがバランス良く配置されています。
こちらは読書スペース。給茶機があり、コーヒーやお茶をいただけます。こうしたスペースが各貸切風呂の近くに配置されており、風呂上りの一服に最適です。
またべつの貸切風呂。貸切風呂にはこうした洗面台もあり、きちんとアメニティも常備されています。ちなみに、勿論貸切風呂の利用は無料、空いていれば何回でも利用可能です。
シャワーブース。周りは岩壁で、野趣溢れる一方、シャワーはホテルなどで見かける外国製のおしゃれかつ機能的なものを採用されています。
露天風呂。
ちなみに脱衣所からは階段を下りていった先に風呂があります。したがって、風呂はちょっと半地下っぽい感じでしょうか。
しかしながら、天井がガラス張りになっていたり、頭上に高さがあるため、閉塞感はありません。
こちらは同じ貸切風呂の内風呂。広さも十分です。
脱衣場も広いです。
アンティークなミシンなどをさりげなく置いてあったり、新旧の融和が上手くされています。
こちらはまた別のライブラリー。こちらでもお茶やコーヒーを自由にいただけます。
本は文芸系のものが多かったです。
館内だけでなく、外廊下やテラスにもこうした休憩スペースが随所に配されています。
フロント。重厚感があります。
バー。こじんまりしていて落ち着きます。お酒の種類はあまり多くなかったです。
バーのテーブルからも窓一面に緑が広がります。
そしてこちらがこの宿名物の「洞窟風呂」。奥行きのある洞窟がそのまま風呂になっており、洞窟と言うことでとにかく暗く、湯気で前があまり見えないというシチュエーション、まさに秘湯といった感じです。ちなみに、珍しい混浴です。
なお、これは洞窟風呂の手間にある普通の風呂です。
この奥に洞窟風呂が続いているのですが、湯気で上手く撮れませんでした。混浴ですが、暗さと湯気、奥行きの広さであまり他の人と遭遇はしないです。
外には飲泉もあります。
洞窟風呂の入口脇にある休憩スペース。
夜食のおにぎり等。美味しくいただきました。
和と洋、新しいものと旧いものを上手く融和して配置されており、本当に幅広い年齢層の方が楽しめる宿ではないでしょうか?



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