枡一客殿 (長野・小布施)
長野は小布施にある宿。元々あった造り酒屋の蔵を利用し、リノベーションした宿で、内装はパークハイアットを手がけたジョン・モホード氏が手掛けた和洋折衷のスタイル。食事は宿ではださず、宿と同じ経営母体の造り酒屋が近隣で運営する和食の店か洋食のレストランで供す等、スタイルも斬新な宿。
宿編 食事編
枡一客殿(食事編)
この宿は宿内に飲食施設をもっていないので、食事は周辺の宿と同じグループが経営する飲食店へ食べにいくことなります。和食の小布施堂、洋食の傘風楼、寄り付き料理の蔵部のいずれかから選択することになります。
朝食は選択の余地なく傘風楼になるようだったので、我々は蔵部をチョイスしました。寄り付き料理と謳っていますが、まあ要は飲み屋のようなものです。
食事の前に、まずはこちらも同じグループの経営する手盃(てっぱ)へ立ち寄りました。
こちらは、日本酒を売っているお店で、その場で量り売りで直飲みができるのです。
地酒が色々取り揃えており、量り売りのため比較的リーズナブルにいただけます。
酒のアテは無料の塩
唯一オーダできるアテのひたし豆
さて、手盃でアペリティフを済ませたところで、夕食を食べに行きます。
こちらが本日の夕食をいただく「蔵部」。
お酒も飲める、炭火焼の鳥やら魚やらがメインのお店です。
店内はこんな感じで非常に雰囲気を出しており、活気もあります。
料理ですが、内容的にはやや残念でしたが(内容からするとCPが悪い)、旅先で宿から出て、別の飲み屋で飲んでいるような非日常間というか、旅情を味わえるこの仕組みは面白かったです。
画像からも分かるように、その土地特有のメニューも皆無で、旅行気分をそがれてしまうラインナップでした。
ちなみに、前述した通り、朝食は傘風楼にて洋食をいただけます。
こぎれいな店内。奥行きがあり、結構広いです。
ジャムは地物の果物を使ってものがメイン。
ハムの盛り合わせ。量が少ないですが、美味しかったです。
ドリンクはコーヒーとリンゴジュース。このリンゴジュースはめちゃめちゃ美味しかったです。
宿代を考えると、ちょっとボリューム不足かなとは思うものの、味は普通に美味しかったです。
この宿は、ハードはとても良いものを持っていて、コンセプトも良いと思うのですが、それらに対して、飲食を含めたソフト面が発展途上にあるように感じました。それだけまだまだ可能性と糊しろを残している宿ということでもあります。
ハードと立地がすばらしく、コンセプトも非常に面白いので、その意味では将来が楽しみな一軒です。
枡一客殿(長野・小布施)
長野県小布施町815
℡:026-247-1111
in 15:00~/out ~12:00
1泊(2名) @18375円~ ※朝食のみ